10/30(日)。 京都市・中京区は「宝蔵寺」(ほうぞうじ)へ行って
参りました。



さて、本日のお目当ては、コチラ。






2016年 京都・春季:非公開文化財 特別公開 その2-1
先日、→2016年 京都・秋季:非公開文化財 特別公開 その2 2016/10/29
の記事で ご紹介しました

”京都古文化保存協会”が主催する、秋期「特別拝観」で、



まずはシリーズ第一弾のレポになります。 (^^)



いや、第一弾と言っても、今回もそんなにれていないんですが。 (^^;)









宝蔵寺1
そんな事を言いつつも、本日は三条周辺からスタート。



それにしても今回の本特別拝観、近年の郊外エリアから一転して、

繁華街が集中する「中京区」押しのラインナップだったんですよね。



こうして街なかだと、やはり交通アクセスの至便さがありがたい。 (^^;)



独り言を交えつつ、人通りやかな河原町通りを南下していると・・・、









宝蔵寺2
ぬおっ、このタイミングで舞妓さん登場!? (@_@;)



いや、そんなにくことはありませんか。 (^^;)



この周辺は祇園や先斗町など、各花街(かがい)からも近いエリアなので、

が良ければこうして、普段着物姿の舞妓さんと出会えたりするんですね。









宝蔵寺3
でも本日は社寺巡りで訪れているので、へ進みましょう。 (^^;)



京都・祇園 伝統行事 2016年・「八朔」(はっさく) 2016/08/27の記事
以来、舞妓さん撮影に出向いておらず、現在のところ


ネタ在庫ゼロなのが心残りですが。 (^^;)









宝蔵寺4
さて、裏寺町通(うらでらまちどおり)を南下していくと、右手に誓願寺
が見えてきました。



以前、→社寺巡り 京都市・中京区 「誓願寺」(せいがんじ)・写経体験 
2015/12/25
で訪れたお寺でしたが、

本シリーズにて今回、実に21年ぶりに特別公開されているんですね。





ちなみに本日訪れるのは、もう少しにあるお寺。 (^^;)









宝蔵寺5
距離にして100m程でしょうか、目指す宝蔵寺が左手に見えてきました。



今回公開のお寺という事と、

今年生誕300年を迎える伊藤若冲(いとうじゃくちゅう)とゆかり深い
という事でお伺いしたり。 (^^;)




伊藤若冲とは江戸時代の中期、奇才と呼ばれた京都の絵師で・・・、









宝蔵寺6
若冲くだりはくなりそうなので、ひとまずいておきましょう。 (^^;)



それにしても、山門前にはスゴイ人出


生誕300年を節目に、巷では若冲ブームが起こっているというのも
うなずけます。



いや、ワタクシもそのブームにっかって訪れた一人なんですが。 (^^;)









宝蔵寺7
何はともあれ、拝観料800円をお納めしてから、潜入~。 (^^;)





宝蔵寺は、浄土宗西山深草派・本山誓願寺に属する。

弘法大師空海の創立と伝えられ、文永六年(1269)、如輪上人
(にょりんしょうにん)により元西壬生郷(もとにしみぶのごう)に開基された。

(以下、お寺の駒札より抜粋。)





おお、まさに先ほど前を通って来た誓願寺が、こちら宝蔵寺の総本山
に当たるんですね。









宝蔵寺8
続いてこちら手水舎でお清めを。


さり気なく活けられた小菊の花が、また画になります。 (^^)





天正九年(1581)に玉阿律師によって再興された後、天正十九年(1591)に
豊臣秀吉の寺町整備により、現在の裏寺町に移転した。









宝蔵寺9
境内の一角には、「天道大日如来」の祠と、「八臂辨財天」(はっぴ
べんざいてん)のお社が祀られています。


まずは順にお参りを・・・。 ( ̄人 ̄)






天明八年(1788)の「天明の大火」と、元治元年(1864)・
「禁門の変」の際の火災により全焼。

現在の本堂は昭和七年(1932)に建立された。





弘法大師の御開基から今日まで、その歴史は約700年にも及ぶ
ワケですか。


しかしながら、度重なる火災により往昔の書記が焼失し、その詳細が
今だ未詳とは、残念な限り・・・。









宝蔵寺10
江戸時代中期の画家・伊藤若冲(1716~1800)の菩提寺で、
若冲が建立した父母の墓石、末弟・宗寂の墓碑が残り、次弟・白歳の
墓碑も建てられている。


若冲は、当時の京都画壇を代表する画家であり、また生家のあった
錦市場が営業停止になった時、弟の白歳と共に、再開に向けて
力を尽くした人物である。





なるほど、こちら宝蔵寺は若冲の菩提寺(ぼだいじ:先祖代々の墓や
位牌を納めてあるお寺)だったんですね。









宝蔵寺11
さて、いよいよ御本堂へお参りに向かいましょう。




ちなみに「伊藤若冲」の来歴に関しては、→社寺巡り 京都・2015年 秋期
特別公開 「信行寺」(しんぎょうじ) 2015/11/15


等の記事で触れておりましたので、今回は割愛を・・・。 (^^;)





加えましていつもの如く、ここから先のお堂内は撮影禁止なので、
写真はパンフレット他より拝借。 (^^;)









宝蔵寺12

御本尊


・阿弥陀如来(あみだにょらい)  元禄十三年(1700)作





お賽銭をすべり込ませ、


手順正しく、心をめてお参りさせて頂きます・・・。 ( ̄人 ̄)




実際にはお堂内は大変な混みなので、あまり静かにお参りは
出来ないんですが。 (^^;)









宝蔵寺13
でもでも、通常は一般公開されていないお寺さん。

滅多にお姿を拝見できない仏様方に、めてお参りを・・・。 ( ̄人 ̄)




・左脇侍:観音菩薩像(かんのんぼさつぞう)
・右脇侍:勢至菩薩像(せいしぼさつぞう)




浄土宗の寺院では基本的な、阿弥陀三尊(あみださんぞん)の様式で
祀られているんですね。



おや、よく見ると、参拝者側から向かって左側の勢至菩薩様のお姿が
ありません。

パンフレットの写真には写っておられるのに、ナゼ? (゚д゚)


係りの方にお聞きしてみると、現在修復の為にご出張中だそうな。



なるほど、この様なパターンは過去にも幾度かありましたが、

特別公開の期間中に多いのは気のせいでしょうか。 (^^;)




そんな事を言っていると、お寺のご説明が始まったので、ワタクシも
ササッと座って拝聴。  ==( ̄人 ̄)









宝蔵寺14
こちら宝蔵寺は、江戸時代の天才絵師・伊藤若冲と非常に
関わりが深いお寺とか。



京都錦小路の青物問屋の長男として生まれ、家業のかたわら、
狩野派や光琳派の画法を学んだそうな。


若冲は生前、1751年にご両親のお墓を、そして1765年には末の
であった宗寂(そうじゃく)のお墓を、こちら宝蔵寺に建立したんですね。



これらのお墓は今も御本堂の正面に遺っているので、合わせて
お参りを・・・。 ( ̄人 ̄)



それにしても、生い立ちや菩提寺をとっても、正にこの周辺は若冲の
地元だったんですね。 (^^;)










宝蔵寺25
ちなみに若冲というは、「老子」という書にある

「大盈(だいえい)は(むな)しきが(ごと)きも、其の用は窮(きわ)まらず」、


つまり、満ち足りているものは一見すると空虚の様に思えるが、その中身は
尽きる事がない、という故事から来ているとか。



特に動物や植物の題材を得意とした若冲は、1800年に81歳で亡くなるまで
絵に専念し、数くの作品をこの世に生み出したんですね。


若冲なる号。 絵の他は何も出来ないという、そんな若冲の天才
見抜いて、当時の相国寺の僧・大典禅師(だいてんぜんじ)が付けたとか。









宝蔵寺15
お弟子さん達もまた優秀だったんですね。


御本堂の後ろには、若冲派と呼ばれる、若冲の弟子が描いた
お軸・三幅が展示公開されています。


当時、若冲のごく身近で活動していた弟子と言われる環冲(かんちゅう)
筆の、「鷹図」と「竹下雄鶏図」を拝見。


強い筆の運びの中にも、各部の羽毛を描き分けたりと、かい描写が
見て取れます。


特に「鷹図」の方は、首をひねった姿や木の幹・葉の描き方に、若冲
特徴が表れているんですね。


物事の上達は、上手い人の真似をする事が一番の近道だと、ワタクシも
思います。 ( ̄人 ̄)



でもでも若冲の作品と比較すると、全体的に立体感に乏しいなど、
専門家の評価はなかなかにしいんですね。 (^^;)









宝蔵寺16
三幅の内、中央のお軸は公開の「樹下雄鶏図」(じゅかゆうけいず)。


先の二幅よりやや後期の作で、こちらは立体感も増え、場所によっては
墨の調子をえたりと、絵の技術がかなり上がった作品なんですね。



同じ環冲の作でもこうして拝見すると、絵のスキルが向上していく
過程が見えて、これまた面白い。 (^^;)





さて、御本堂内で存分に拝見した後は、書院でも多くの寺宝が
公開されているので向かいましょう。  ~~( ^^)ノ









宝蔵寺17
ナンデスカ~、この行列は~。 (;´д`)



いやホント、さらに参拝者が増えて、お寺内は超混雑。 (^^;)


書院へは入場規制も掛かってるし。 (^^;)




う~ん、改めて恐るべし、若冲ブーム。 (^^;)





そんな独り言を言いながら、しばしの間ちまして、

いよいよ書院内へ・・・、









宝蔵寺18
当然ながら、中は混雑。 (^^;)



でもでも若冲を筆頭に、弟子の若演・若拙・処冲・若啓・
白歳・大光の筆と、

実に13幅もの貴重な作品がズラリと展示されています。



中でもやはり、上の画像の若冲筆・「竹に雄鶏図」(たけにゆうけいず)
迫力がありますね~。


右脚一本で立ち、正面をんだ雄鶏を画面中央に配置した構図。

今にもこちらにち向かって来そうな生命感に、思わず圧倒されます。



雄鶏の身体を、の濃淡を活かして立体的に描かれているのが
特徴なんですね。



若冲が絵師として最も脂がった40代前半の作で、なんとつい最近
真作と確認された絵だそうな。




これぞまさに、THE・若冲といった絵。 ( ̄人 ̄)   ←(にわか)



いや、ブームに乗っかって訪れたのが今回の趣旨だったり。 (^^;)






その後は公開の「鯉図」・「墨梅図」など、じっくりと拝見しながら・・・、









宝蔵寺19
オオー、こちらが目玉の髑髏図(どくろず)デスネッ! w(*゚∇゚*)w


13幅もあるお軸の中でも、ひと際を引くこの若冲の作品は圧巻。



筆で描かれた墨絵かと思いきや、拓版画(たくはんが)と呼ばれる
版画の一種の技法で表現されているんですね。




画賛には、

「一霊皮袋 皮袋一霊 古人之語 八十六翁 高遊外」


と記されています。



古代中国、宋代は臨済宗の僧・大慧宗杲(だいえ そうこう)の故事に
由来しているそうな。









宝蔵寺28
しい解説は長くなりそうなので、割愛するとして・・・、 ( ̄人 ̄)



いや、なかなかに難しいなので、

明確に理解できないというのが正直な所だったり。 (^^;)   ←(そこ)



でもでも、大慧和尚と、江戸時代は黄檗宗の僧であった高遊外
(こうゆうがい)の語りが、それぞれ記されているようです。



人間は死を迎えるとはどこへ行くのか?
この世で存在する肉体とはそもそも何なのか?



現世に生きる我々人間の永遠の疑問が、こうして賛にして遺されて
いるような気がします。



そんな答えのない問いに、若冲は死生観を象徴する髑髏をもって、
この絵に託したのかも知れません・・・。









宝蔵寺26
それにしても、改めてメタラーな絵。 (^^;)



いやホント、主に動物や植物を中心に描いて来た若冲において、こういった
髑髏を題材にした絵は、かなり異色なんですね。



でもそこは天才と呼ばれた若冲。


題材が何であれ、対象を絶妙に配置して構図にし、それを独特な画法にて
仕立て上げる能力は、


さすがと言う他ありません・・・。 ( ̄人 ̄)









宝蔵寺27
あれれ~、いつの間にか出口に。   ~~(´Д`) ノ


書院内でごった返す人の流れにし出されて、強制的にご退場。 (^^;)



もっとじっくり拝見したい所ですが、この混みでは致し方ありません。



名残惜しいですが、そろそろおいとましましょう。 (^^;)









宝蔵寺20
おっと、こちら受付で御朱印を頂くのは忘れずに。 (^^;)



これまた若冲にちなんだデザインとのことですが、どんな御朱印を

頂けるんでしょうかね~・・・、 ~~( ゚д゚)











宝蔵寺21
これは超カラフル! (@_@;)



う~ん、デザインより何より、目にも刺激的なカラーリングに
まずは驚き。 (^^;)



印のデザインを良く拝見すると、まさに先ほど拝見した髑髏図
なんですね。


中央に大きく「若冲」と墨書きがあるのも、また斬新。



改めてこんな珍しい御朱印、めて見た。 (^^;)



でもでも、常識に捕らわれず、数々の技法を編み出した若冲に、

何かじるものを感じたり・・・。









宝蔵寺22
御朱印帳もまた、珍しいものなんですね。 (^^;)


本日は既にり切れとの事で、冊子にてご説明頂けましたが、

これまた髑髏図デザインで人気だとか。



よく見ると、スタッフの方が着ておられるTシャツもまた髑髏図。 (゚д゚)



他にもトートバッグや手拭いなどが販売されていたりと、

終盤の髑髏図しは、怒涛のごとし。 (^^;)









宝蔵寺23
そんな事を言いつつも、ワタクシが選びましたのは、

コチラの御朱印。 (^^;)



全8色ありながらも、やはり御朱印と言えば赤ですよね~。



加えまして、髑髏のデザインにブラッディな赤が加わると、


よりメタラー感が出るかなと。 (^^;)   ←(また)









宝蔵寺24
さてさて、そんなこんなで、京都・2016年秋期・特別公開 「宝蔵寺」
(ほうぞうじ)。  (^^;)


江戸中期は奇想の絵師・伊藤若冲にゆかり深いお寺で、良いお参りを
させて頂きました。


若冲の生誕・300周年のブームに沸く京都。


大変な人出でかなお参りとは行きませんでしたが、 (^^;)

でもでも、このタイミングでしか公開されないであろう、貴重な若冲一派
の画を間近で拝見できて、大満足。 (^^)



周りが繁華街に囲まれる一角に、こうして若冲の菩提寺があった
というのも、何気に驚きでしたね~。




いずれにしても、今回の様な貴重な拝観が出来たのも、


特別公開様様と言うほか、ありません・・・。 (^^;)






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