| Home |
2014.12.14
社寺巡り 京都市・上京区 「千本釈迦堂」(せんぼんしゃかどう)・大根焚き
12/7(日)。 京都市・上京区は「千本釈迦堂」(せんぼんしゃかどう)へ
行って参りました。
さて、本日のお目当ては、コチラ。

その名もズバリ、大根焚き(だいこだき)。 (゚д゚)
毎年この時季、京都の各地で行われる年中行事で、寺院などにおいて大根
を煮たものを参拝者に振る舞い、仏前に供える行事なんですね。
元々は、12/8の夜明け前にお釈迦様が悟りを開かれた事にあやかったもの
だそうな。
のちに法要の度に、縁起物の大根の切り口に釈迦の梵字を書いて供え、
参詣者への諸悪病除けとされたのが、大根焚きの始まりだとか・・・。 ( ̄人 ̄)

ワタクシもそんな無病息災にあやかろうと、お寺前にさらっと到着♪ (^^;)
市バスに乗ってやって来ましたが、京都最古の花街・上七軒(かみしちけん)
が最寄りの停留所になるんですね。
それにしても、今までなかなか訪れる機会が無く、今回初めて大根焚きにお邪魔
するんですよね~。 (^^;)

「大根だきの券を先にお求めください。」
う~ん、門前からいきなり先制のジャブを頂戴した感がありますが、
何はともあれ、気持ちを整えまして、潜入~。 (^^;)

おお、参道には出店もあって、多くの参拝客で賑わっていますよ。
千本釈迦堂・大報恩寺は今から約800年前、鎌倉初期安貞元年(1227)・義空
上人(ぎくうしょうにん)によって開創された寺である。
本堂は創建時そのままのものであり、応仁・文明の乱にも両陣営から手厚き保護
を受け、奇跡的にも災火をまぬがれた京洛最古の建造物として国宝に指定
されている。
(以下、お寺の栞より抜粋。)

途中、お稲荷様にもお参りして行きます・・・。 ( ̄人 ̄)
義空上人は藤原秀衡(ふじわらのひでひら)の孫にあたり、19才で比叡山・
澄憲僧都(ちょうけんそうず)に師事、拾数年の後、この千本の地を得て、苦難の末
本堂をはじめ諸伽藍を建立した。

「大根だきの券を先にお求めください。」
進む先々で現れる案内看板が、何気にプレスをかけてきます。 (^^;)
現在は、真言宗智山派の寺院で、山号を「瑞応山」(ずいおうざん)と言い、
千本釈迦堂とも呼ばれる。
千本釈迦堂の名前の由来は、本堂の行快(ぎょうかい)作、本尊・釈迦如来
坐像が古来より厚く信仰されていること、近くに南北に走る千本通があること、
千本の卒塔婆(そとば)が道に立てられていたこと、千本の桜あるいは千本の
松並木が植えられていることなど、諸説ある。
なるほど、「千本釈迦堂」とはいわゆる通称なんですね。
その由来も今となっては定かでないとは、そんな所にもまた歴史を感じたり。

境内を彩る、名残の紅葉もまたキレイ。 (^^)
義空は、創建直後に正式な寺院として四条天皇へ寺格の申請をした結果、
倶舎・天台・真言と三つの宗派の認可を受けて、大勢の参拝者が集まる寺となった。
数少ない中世建築の本堂は、京都市街地では最古の木造建築で、一般的な
密教仏堂の配置構成と異なり、本尊の周囲を行道できる常行堂の作りである。
大変に歴史的価値のあるお堂なんですね。
それではまず、その御本堂へお参りに向かいましょう。 ~( ̄人 ̄)

「大根だきの券を先にお求めください。」
いや、まずは先に大根だきの券をお求めに向かいましょう。 (^^;)

ちょうど御本堂の目の前が券売所なんですね。
案内看板に導かれ、まずはこちらで大根だき券をお求め~。 (^^;)

そしていよいよ御本堂前へ。 (^^;)
大根だきを御馳走になるのは、お参りの後にしましょう。
それにしても大根だき券の購入後は、妙に解放感を感じたり。 (^^;)

おお、貴重な国宝の御本堂にもかかわらず、参拝者は堂内に入れるんですね。
しかも普段は秘仏の御本尊も、この行事に合わせて特別に厨子がご開扉される
とは、これまた貴重な機会に寄せて頂きました。
御本尊
・釈迦如来坐像(しゃかにょらいざぞう) 重要文化財
それでは心鎮めて、お参りを・・・。 ( ̄人 ̄)
快慶(かいけい)の弟子である仏師の名匠、行快(ぎょうかい)の作なんですね。
当時のものとは思えないほど鮮やかな漆箔が残っているお姿は、もはや神々しく
感じられます。
僧侶の方の読経、そして御真言を聴きながら、再度お参り・・・。
ノウマク・サンマンダ・ボダナン・バク・・・。 ( ̄人 ̄)
そんな事を言いつつもスキを狙って・・・、

また内陣内を撮ってしまいました。 (^^;)
毎度の事、もうしわけありません。 (^^;)
でもでも、御本尊様は秘仏なので、写真には修正を。 念のため。 (^^;)

さて、お参りの後は大根だきのご賞味をば。 (^^)
これまた多くの参拝の方が召し上がっていますね~。
いやホント、お席の確保をするのが難しいくらい。 (^^;)

おや、こちらには加持祈祷が施された生大根も販売されているんですね。
釈迦如来を表す梵字(ぼんじ)、「バク」が書かれているのが印象的です。
ちなみに梵字とは、古代インドの言語であるサンスクリット語を表記
するための文字で・・・、

難しいお話はこれくらいにして、 (^^;)
お腹も空いているので、そろそろ大根だきを頂きましょう。 (^^;)
おお~、大釜からは湯気が立ちのぼり、良い香りも漂ってきますよ。

さて、列に並んでワタクシにも給仕頂けたので、ササッとお席を確保して
ご賞味を。
いただき申し上げます~。 ( ̄人 ̄)
あっさりながら昆布のお出汁がしっかりとが効いていて、実にオイシイ。 (゚д゚)
甘辛く味付けされたおあげさんにも、またたっぷりとお出汁が染み込んで、
もはや幸せすら感じるお味。
何よりアツアツで、お参りで冷えた身体に染み渡ります。
いや、予想以上に熱くて、少々舌をヤケドしたりして。 アチチ。 (^^;)

さて、じっくりと味わって落ち着いた後は、お参りの続きを。
こちらにはおかめ塚なる、お塚が祀られています。
本堂建築で棟梁を務めた大工・長井飛騨守高次(ながいひだのかみたかつぐ)の妻、
阿亀(おかめ)さんが祀られているんですね。
高次が本堂を建築していた時、重要な柱の寸法を間違えて短く切り過ぎ、責任ある
棟梁として苦悩している時に「枡組(ますぐみ)で補えばどうか」と助言して、夫の窮地を
救ったとか。
これにより夫は工事を無事に遂げる事になったものの、「(専門家でもない)女の知恵で
棟梁が大仕事を成し得たと言われては夫の恥」と、
上棟式を迎える前に「おかめ」さんは自害してしまったそうな・・・。

そんなおかめさんの陰の功績を偲び、こうして祀られているワケですか。
それにしても、なんとも壮絶なエピソードに、思わず合掌・・・。 ( ̄人 ̄;)
ちなみに御利益は、夫婦円満・縁結び・子授け、そして今では福の神様としても
知られるに至るんですね。

各お堂をお参りした後、また長居したので、こちら納経受付所で御朱印を
頂いて帰ろうかと思いましたが、
御本堂の裏手と、寺宝が収蔵された霊宝殿も拝観できる模様。

もちろん拝観料は別途必要ですが、せっかくなのでお伺いを。 (^^;)
御本堂の裏手、そしてお庭も拝見した後、霊宝殿へ。
ちなみにこれらは特別公開ではなく、常設展示なんですね。

慶派(けいは)作、重要文化財指定のお像が数多く展示されていますが、
中でも定慶作の六観音像は彫刻も複雑で印象的。
ちなみに六観音とは、真言宗では聖(しょう)・千手(せんじゅ)・馬頭(ばとう)・十一面
(じゅういちめん)・准胝(じゅんでい)・如意輪(にょいりん)の観音を指すんですね。
等身大の六観音像が、これほど完全な形で揃って残っているのは、極めて珍しい
そうな。 ( ̄人 ̄)

今回は寺宝のレポは短めに、御朱印を頂いてそろそろおいとましましょう。 (^^;)
ちなみに種類は幾つかあるようですが、いずれも御本尊の「お釈迦様」ではなく、
観音様なんですね。

こちらが一番基本の御朱印になるという事で、
「六観音」(ろっかんのん)の分を書いて頂きました。
先ほど霊宝殿で拝見した仏様方ですね、ありがとうございます~。 ( ̄人 ̄)

さてさて、そんなこんなで、京都市・上京区は 「千本釈迦堂」(せんぼん
しゃかどう)。
そんなに大きくない規模ながらも、国宝のお堂や、秘仏・その他重文のお像など、
多くの寺宝を所蔵するお寺で、大変貴重な拝観をさせて頂きました。 ( ̄人 ̄)
何よりアツアツの大根焚きを頂けて、災厄が祓われた気がしたり。 (^^;)
今年も早くも残すところ、あと2週間と少し。
まずは無病息災で年が越せるように、自身でも気を付けたいと思います。 (^^)
powered by TomiryuMap
行って参りました。
さて、本日のお目当ては、コチラ。

その名もズバリ、大根焚き(だいこだき)。 (゚д゚)
毎年この時季、京都の各地で行われる年中行事で、寺院などにおいて大根
を煮たものを参拝者に振る舞い、仏前に供える行事なんですね。
元々は、12/8の夜明け前にお釈迦様が悟りを開かれた事にあやかったもの
だそうな。
のちに法要の度に、縁起物の大根の切り口に釈迦の梵字を書いて供え、
参詣者への諸悪病除けとされたのが、大根焚きの始まりだとか・・・。 ( ̄人 ̄)

ワタクシもそんな無病息災にあやかろうと、お寺前にさらっと到着♪ (^^;)
市バスに乗ってやって来ましたが、京都最古の花街・上七軒(かみしちけん)
が最寄りの停留所になるんですね。
それにしても、今までなかなか訪れる機会が無く、今回初めて大根焚きにお邪魔
するんですよね~。 (^^;)

「大根だきの券を先にお求めください。」
う~ん、門前からいきなり先制のジャブを頂戴した感がありますが、
何はともあれ、気持ちを整えまして、潜入~。 (^^;)

おお、参道には出店もあって、多くの参拝客で賑わっていますよ。
千本釈迦堂・大報恩寺は今から約800年前、鎌倉初期安貞元年(1227)・義空
上人(ぎくうしょうにん)によって開創された寺である。
本堂は創建時そのままのものであり、応仁・文明の乱にも両陣営から手厚き保護
を受け、奇跡的にも災火をまぬがれた京洛最古の建造物として国宝に指定
されている。
(以下、お寺の栞より抜粋。)

途中、お稲荷様にもお参りして行きます・・・。 ( ̄人 ̄)
義空上人は藤原秀衡(ふじわらのひでひら)の孫にあたり、19才で比叡山・
澄憲僧都(ちょうけんそうず)に師事、拾数年の後、この千本の地を得て、苦難の末
本堂をはじめ諸伽藍を建立した。

「大根だきの券を先にお求めください。」
進む先々で現れる案内看板が、何気にプレスをかけてきます。 (^^;)
現在は、真言宗智山派の寺院で、山号を「瑞応山」(ずいおうざん)と言い、
千本釈迦堂とも呼ばれる。
千本釈迦堂の名前の由来は、本堂の行快(ぎょうかい)作、本尊・釈迦如来
坐像が古来より厚く信仰されていること、近くに南北に走る千本通があること、
千本の卒塔婆(そとば)が道に立てられていたこと、千本の桜あるいは千本の
松並木が植えられていることなど、諸説ある。
なるほど、「千本釈迦堂」とはいわゆる通称なんですね。
その由来も今となっては定かでないとは、そんな所にもまた歴史を感じたり。

境内を彩る、名残の紅葉もまたキレイ。 (^^)
義空は、創建直後に正式な寺院として四条天皇へ寺格の申請をした結果、
倶舎・天台・真言と三つの宗派の認可を受けて、大勢の参拝者が集まる寺となった。
数少ない中世建築の本堂は、京都市街地では最古の木造建築で、一般的な
密教仏堂の配置構成と異なり、本尊の周囲を行道できる常行堂の作りである。
大変に歴史的価値のあるお堂なんですね。
それではまず、その御本堂へお参りに向かいましょう。 ~( ̄人 ̄)

「大根だきの券を先にお求めください。」
いや、まずは先に大根だきの券をお求めに向かいましょう。 (^^;)

ちょうど御本堂の目の前が券売所なんですね。
案内看板に導かれ、まずはこちらで大根だき券をお求め~。 (^^;)

そしていよいよ御本堂前へ。 (^^;)
大根だきを御馳走になるのは、お参りの後にしましょう。
それにしても大根だき券の購入後は、妙に解放感を感じたり。 (^^;)

おお、貴重な国宝の御本堂にもかかわらず、参拝者は堂内に入れるんですね。
しかも普段は秘仏の御本尊も、この行事に合わせて特別に厨子がご開扉される
とは、これまた貴重な機会に寄せて頂きました。
御本尊
・釈迦如来坐像(しゃかにょらいざぞう) 重要文化財
それでは心鎮めて、お参りを・・・。 ( ̄人 ̄)
快慶(かいけい)の弟子である仏師の名匠、行快(ぎょうかい)の作なんですね。
当時のものとは思えないほど鮮やかな漆箔が残っているお姿は、もはや神々しく
感じられます。
僧侶の方の読経、そして御真言を聴きながら、再度お参り・・・。
ノウマク・サンマンダ・ボダナン・バク・・・。 ( ̄人 ̄)
そんな事を言いつつもスキを狙って・・・、

また内陣内を撮ってしまいました。 (^^;)
毎度の事、もうしわけありません。 (^^;)
でもでも、御本尊様は秘仏なので、写真には修正を。 念のため。 (^^;)

さて、お参りの後は大根だきのご賞味をば。 (^^)
これまた多くの参拝の方が召し上がっていますね~。
いやホント、お席の確保をするのが難しいくらい。 (^^;)

おや、こちらには加持祈祷が施された生大根も販売されているんですね。
釈迦如来を表す梵字(ぼんじ)、「バク」が書かれているのが印象的です。
ちなみに梵字とは、古代インドの言語であるサンスクリット語を表記
するための文字で・・・、

難しいお話はこれくらいにして、 (^^;)
お腹も空いているので、そろそろ大根だきを頂きましょう。 (^^;)
おお~、大釜からは湯気が立ちのぼり、良い香りも漂ってきますよ。

さて、列に並んでワタクシにも給仕頂けたので、ササッとお席を確保して
ご賞味を。
いただき申し上げます~。 ( ̄人 ̄)
あっさりながら昆布のお出汁がしっかりとが効いていて、実にオイシイ。 (゚д゚)
甘辛く味付けされたおあげさんにも、またたっぷりとお出汁が染み込んで、
もはや幸せすら感じるお味。
何よりアツアツで、お参りで冷えた身体に染み渡ります。
いや、予想以上に熱くて、少々舌をヤケドしたりして。 アチチ。 (^^;)

さて、じっくりと味わって落ち着いた後は、お参りの続きを。
こちらにはおかめ塚なる、お塚が祀られています。
本堂建築で棟梁を務めた大工・長井飛騨守高次(ながいひだのかみたかつぐ)の妻、
阿亀(おかめ)さんが祀られているんですね。
高次が本堂を建築していた時、重要な柱の寸法を間違えて短く切り過ぎ、責任ある
棟梁として苦悩している時に「枡組(ますぐみ)で補えばどうか」と助言して、夫の窮地を
救ったとか。
これにより夫は工事を無事に遂げる事になったものの、「(専門家でもない)女の知恵で
棟梁が大仕事を成し得たと言われては夫の恥」と、
上棟式を迎える前に「おかめ」さんは自害してしまったそうな・・・。

そんなおかめさんの陰の功績を偲び、こうして祀られているワケですか。
それにしても、なんとも壮絶なエピソードに、思わず合掌・・・。 ( ̄人 ̄;)
ちなみに御利益は、夫婦円満・縁結び・子授け、そして今では福の神様としても
知られるに至るんですね。

各お堂をお参りした後、また長居したので、こちら納経受付所で御朱印を
頂いて帰ろうかと思いましたが、
御本堂の裏手と、寺宝が収蔵された霊宝殿も拝観できる模様。

もちろん拝観料は別途必要ですが、せっかくなのでお伺いを。 (^^;)
御本堂の裏手、そしてお庭も拝見した後、霊宝殿へ。
ちなみにこれらは特別公開ではなく、常設展示なんですね。

慶派(けいは)作、重要文化財指定のお像が数多く展示されていますが、
中でも定慶作の六観音像は彫刻も複雑で印象的。
ちなみに六観音とは、真言宗では聖(しょう)・千手(せんじゅ)・馬頭(ばとう)・十一面
(じゅういちめん)・准胝(じゅんでい)・如意輪(にょいりん)の観音を指すんですね。
等身大の六観音像が、これほど完全な形で揃って残っているのは、極めて珍しい
そうな。 ( ̄人 ̄)

今回は寺宝のレポは短めに、御朱印を頂いてそろそろおいとましましょう。 (^^;)
ちなみに種類は幾つかあるようですが、いずれも御本尊の「お釈迦様」ではなく、
観音様なんですね。

こちらが一番基本の御朱印になるという事で、
「六観音」(ろっかんのん)の分を書いて頂きました。
先ほど霊宝殿で拝見した仏様方ですね、ありがとうございます~。 ( ̄人 ̄)

さてさて、そんなこんなで、京都市・上京区は 「千本釈迦堂」(せんぼん
しゃかどう)。
そんなに大きくない規模ながらも、国宝のお堂や、秘仏・その他重文のお像など、
多くの寺宝を所蔵するお寺で、大変貴重な拝観をさせて頂きました。 ( ̄人 ̄)
何よりアツアツの大根焚きを頂けて、災厄が祓われた気がしたり。 (^^;)
今年も早くも残すところ、あと2週間と少し。
まずは無病息災で年が越せるように、自身でも気を付けたいと思います。 (^^)
powered by TomiryuMap
スポンサーサイト
| Home |